アルニコ磁石とは
アルニコ磁石とは、鉄に加えアルミニウム(元素番号13の元素で、銀白色の金属で、建材などに使われます。)、ニッケル(元素番号28の元素で、銀白色の金属で、メッキなどに使われます。)、コバルト(元素番号27の元素で、銀白色の金属で、様々な合金に使われます。)などを原料として鋳造(ドロドロに溶かした液体の原材料を型に入れて冷やし固める)された磁石(鋳造磁石)のこと。
各元素記号を単純に並べて、「アルニコ」と名付けられました。
銅などを添加物として加えることがあり、強い永久磁石として利用されます。
20世紀半ばまで主流の磁石であったが、1960年代にコンゴ動乱(アフリカ、コンゴでの内戦)の影響によって原材料のコバルトが暴騰(とても値段が高くなること)したため、より安価で造形の容易なフェライト磁石などに主役の座を奪われました。
一般的に利用可能な磁石として、ネオジム磁石やサマリウムコバルト磁石などの希土類磁石(レアアース磁石)と同じくらいに強い磁力を持つ。
アルニコ磁石は地球の磁場の約3,000倍に相当する1,500ガウス程の磁束密度を持つ。
